プレスリリース
日本の従業員エクスペリエンスの現状:エンゲージメント、ウェルビーイング、インクルージョンが下降する中、職場でのAI活用に前向きなのは従業員の4人に1人
~AI活用への意欲と従業員エクスペリエンスの向上が、生産性向上と経済成長の後押しに~
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【2024年3月5日 東京発】
米国クアルトリクスの日本法人、クアルトリクス合同会社(本社:東京都千代田区、カントリーマネージャー:熊代悟、以下「クアルトリクス」)は、「2024年従業員エクスペリエンストレンドレポート」を発表しました。日本国内の企業が人工知能の可能性を見据えた投資を加速させる中、クアルトリクスの新たな調査により、テクノロジー導入に対する従業員の感情や意欲を高めることが、テクノロジーの導入とそのメリット(生産性や業務効率の向上)を確実に実現するうえで、きわめて重要であることが明らかになりました。
日本国内の回答者2,002名のインサイトを抽出した「クアルトリクス2024年従業員エクスペリエンストレンドレポート」では、従業員がAIの可能性に期待を寄せ、66%が生産性の向上を期待している一方、日本の職場でのAI活用に肯定的な回答者は、現状でわずか27%であることが明らかになりました。それに対し、世界全体では42%の従業員 がAIの活用に肯定的であり、米国(38%)、ドイツ(34%)、英国(31%)では肯定感がやや高いという結果が出ています。AIに対する従業員の抵抗感が少ないのは、AIをコントロールできているという実感を持てる状況、たとえば文章作成などの作業です。
クアルトリクス合同会社のEXストラテジー ディレクターの東田真樹は、次のように述べています。「どの組織やチームでも、迅速果断かつ的確に正しい行動をとることで、生産性と効果を高めるAIのメリットを享受できます。ただし、このようなメリットは従業員がテクノロジーを積極的に取り入れようとしなければ実現しません。クアルトリクスの調査によると、現状では多くの従業員がそうすることに抵抗を感じています。従業員がAIをどのように受け止めているかを理解し、文章作成や事務補助など、従業員がAIを活用したいと思える分野を見極めることが、AI活用意欲を向上させる鍵です」
「日本が生産性の向上を図り、経済成長を促進しようとしている今、従業員エクスペリエンスを向上させることは、こうした目標を達成するうえで最も重要で効果的なステップのひとつです。従業員エンゲージメントと組織の業績との間には、イノベーション、収益性、顧客サービスの向上、従業員の健康状態の改善といったさまざまな面で深いつながりがあります。人財中心主義を貫き、チームが活躍できるよう効果的に支援する組織は、この先も傑出した業績を上げ続け、国の発展に貢献する存在となるでしょう」
ハイブリッドワークがエンゲージメントと生産性を高める解決策に
日本の労働者が通勤に費やす時間は日数にして年間15日にのぼり、これは世界で2番目に多い数字です。ハイブリッドワーク制度は、こうした状況でエンゲージメントと生産性の向上を促すのに有効な戦略です。ハイブリッドワークやフレキシブルワークの制度を取り入れることで、従業員は毎週7時間分の余剰時間を取り戻すことができます。また、クアルトリクスの調査では、最適な従業員エクスペリエンスの主要指標である「エンゲージメント」「EXギャップ」「継続勤務意向」「インクルージョン」「ウェルビーイング」において、ハイブリッド型の出社形態で働く従業員が最も高い数値を示しています。
2024年のエンゲージメント、ウェルビーイング、インクルージョンの動向
クアルトリクスが日本で毎年実施している従業員エクスペリエンスの調査結果より、最適な従業員エクスペリエンスを示す指標の多くが昨年から低下していることがわかっています。特にウェルビーイングとインクルージョンの低下が目立ち、エンゲージメントと継続勤務意向もやや低下しています。これとは対照的に、職場環境の満足度が期待を上回っていると回答する従業員の数は増加しています。
現場の最前線に立ち、顧客と直に接する立場の従業員では、従業員エクスペリエンスに対する否定的な回答が多くなる傾向があります。モチベーションと満足度が最も低いのは、レジ係、飲食店の給仕係、銀行の窓口担当者、小売店の店員など、顧客と接する従業員です。このグループの労働者は、報酬・福利厚生ののニーズが満たされておらず、業務を効率的に進めるためのサポートが十分でなく、業務改善の提案もできないと回答しています。
現場従業員の満足度が低く、サポートが不十分で、組織への信頼度も低い
2024年の日本におけるEXの現状
2024年従業員エクスペリエンス動向レポートの全文はこちらからお読みいただけます。
■クアルトリクスについて
クアルトリクスは、エクスペリエンス管理分野のパイオニアであり、No.1リーダーでもあります。クラウドネイティブなソフトウェアプラットフォームを通じて、お客様が卓越したエクスペリエンスを提供し、顧客および従業員との深い関係を構築することを可能にします。企業は、クアルトリクスがもたらすインサイトを活用することで、ビジネスにおける最大の摩擦要因を特定・解消しながら優秀な人材を確保し、最適な製品とサービスを市場に投入することができます。世界中の20,000社近くの企業が、クアルトリクスの高度なAIを活用し、顧客や従業員の声を聞き、理解し、行動を起こしています。クアルトリクスは、その膨大な体験データを活用し、世界最大の人の感情のデータベースを形成しています。クアルトリクスは、米ユタ州プロボおよびワシントン州シアトルに共同本社を置いています。その他の詳細は、qualtrics.comをご覧ください。
■クアルトリクス合同会社について
クアルトリクス合同会社は、2018年に国内で事業を開始した、Qualtrics LLC(本社: 米国ユタ州プロボ)が100%出資する日本法人です。
所在地 :東京都千代田区丸の内1丁目5ー1 新丸の内ビルディング 37F
代表者 :熊代 悟
事業内容:日本におけるクアルトリクス 製品の販売・サポート・導入支援
URL :www.qualtrics.com/jp/