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プレスリリース

2021年の従業員エンゲージメントを左右する鍵は「帰属意識」

従業員の声を聴く企業は大幅に増えるも、フィードバックに対するアクションは不十分

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【2021年2月22日 東京発】

クアルトリクス合同会社(本社:東京都千代田区、カントリーマネージャー:熊代 悟、以下 クアルトリクス)は日本を含む世界20か国・地域の従業員エンゲージメント調査の結果を発表します。本調査は、従業員の体験のうちどのような要因が意識や行動に影響を及ぼしているかを理解した上で、企業がどのような改革を行うべきかの知見を得るために行われています。2020年の調査では、全世界的に従業員エンゲージメントが前年より向上し、また従業員エンゲージメントを左右する要因が大きく変わりました。また、この調査結果を踏まえ従業員エンゲージメントを向上するため、2021年に企業が取り組むべきポイントを紹介します。

【調査結果】
1.2020年の従業員エンゲージメントは全世界的に向上
2019年と比較して、従業員エンゲージメントは日本でもグローバルでも上昇しました。クアルトリクスでは、コロナ禍で働き方を大きく変化せざるを得ない中で、企業が従業員をサポートするために様々な対策を行い、従業員の連帯感が高まったことがその背景にあると推察しています。また、同時に所属する会社に対する継続勤務意向も強くなったことも、注目すべき結果といえます。

図1:従業員エンゲージメントの変化

2.従業員エンゲージメントを左右する要因
従来は、成長の機会や経営陣のリーダーシップなどが、従業員エンゲージメントに大きく影響を及ぼすことが一般的でした。これに対し、2020年は、チームや会社に対する帰属意識やCSR(企業の社会的責任)活動が従業員エンゲージメントの水準を左右する重要な要因になったことが特徴となっています。コロナ禍で、組織内に安全性を感じられる自分の居場所があるとともに、会社やチームが行なっている活動に誇りを持てることが、従業員の意欲を引き出す上で重要性を増したことを意味します。さらに、帰属意識については、多くの従業員がバラバラに働く環境におかれた中で、オープンなコミュニケーションやチームの協力関係、互いに対する敬意などによって維持・強化されることが示されました。

図2:従業員エンゲージメントのキードライバーの変化

3.2021年に注目される「ウェルビーイング」
「ウェルビーイング」とは「心身ともに健康で良好な状況」を意味します。不安を抱える生活が続く中で、従業員が最高のパフォーマンスを発揮するためには、ウェルビーイングに対する配慮が不可欠と考えられ、注目を集めています。ウェルビーイングは、帰属意識とも相関関係が強いことが判明しました。帰属意識の高い従業員は、そうでない従業員より自身のウェルビーイングを肯定的に捉えている傾向があります。2021年は、引き続き職場の安全衛生が保たれることはもちろん、従業員の精神面での健康状態を維持することが不可欠です。そして、ウェルビーイングを左右する要因の多くは帰属意識と密接な関係があることから、各従業員が連帯感を持てるような組織づくりが大切です。

図3:帰属意識別のウェルビーイング

4.従業員の声に耳を傾ける企業が大幅に増加
2020年は、これまでにない変化の中で、従業員からのフィードバックを求めた企業が大幅に増加しました。これは、従業員の不安感や会社による支援に関する要望などを把握しようとする動きが顕著であったことからも頷ける結果です。同時に、会社が従業員の声に耳を傾けることが重要と考える従業員の比率も、飛躍的に上昇しています。従業員が会社にフィードバックする機会は増加したとはいえ、それ以上に会社の傾聴姿勢を重視する従業員が多いことから、2021年も引き続き従業員に寄り添った経営が不可欠であると考えられます。

図4:フィードバックの機会と重要性に対する認識の変化

5.従業員のフィードバックを得ても、アクションはまだ不十分
日本でもグローバルでも、従業員からのフィードバックに対して、十分なアクションが取られているとした回答は低下しました。2020年は、実行された多くのアクションの一つ一つが、必ずしも従業員の声に基づくものではなかったり、変化に応じて場当たり的な対応にならざるを得なかったことも、このような結果の背景となっていると考えられます。本調査においては、従業員の声を収集するだけで効果的なアクションを取らなければ、従業員エンゲージメントだけでなく、継続勤務意向やウェルビーイングも低下することが確認されています。2021年は、確実にアクションを実行することで、従業員の期待に応えていく必要があります。

図5:フィードバックに基づくアクションの十分さ

■調査の概要について
本調査は、現在雇用されている18歳以上の人を対象に2020年10月から11月にかけて、18歳以上のフルタイムで働いている11,864人を対象に行われました。日本からの回答者は800人です。

■クアルトリクスについて
クアルトリクスは、企業や組織のエクスペリエンス・データ (X-data™)の収集から管理・分析、およびそのデータに基づくアクションに至るまでを同じプラットフォームで運用を行うテクノロジープラットフォームです。Qualtrics XM Platform™は、チーム、部門、組織全体がビジネスに欠かせない顧客、製品、従業員、ブランドという4つの主要なエクスペリエンスを一つのプラットフォームで管理するのみならず、アクションへつなげるシステムです。世界中の大企業13,000社超に、継続して人々に愛されるプロダクトの提供や、より多くのロイヤルカスタマーの獲得や、素晴らしい従業員文化の創造、あるいはアイコンとなるブランドを創るためにクアルトリクスを利用いただいております。顧客の中にはフォーチュン100企業の85%以上、米国のトップ100ビジネススクールの99校が含まれます。詳細と無料アカウントについては、www.qualtrics.comをご覧ください。

■クアルトリクス合同会社について
クアルトリクス合同会社は、2018年に国内で事業を開始した、Qualtrics LLC(本社: 米国ユタ州プロボ)が100%出資する日本法人です。
所在地 :東京都千代田区丸の内1-6-5 丸の内北口ビルディング9階
代表者 :熊代 悟
事業内容:日本におけるクアルトリクス 製品の販売・サポート・導入支援
URL :www.qualtrics.com/jp/