5 FOR THE FIGHT CANCER RESEARCH INITIATIVE
5 For The Fight とは
5 For The Fight (ファイブ・フォー・ザ・ファイト) は、米国の501(c)3 認定を受けた、がん研究のためのクラウドファンディングを行う非営利団体です。5 For The Fight (闘いのための5) の名前は、がんとの闘い (Fight) のために 5 ドル寄付を募ることに由来します。5 For The Fight のミッションは、命を救うための活動に、誰もが貢献する方法を提供することです。
日本では、5 For The Fight にお寄せいただいた寄付金は、パートナーである公益財団法人がん研究会に寄付され、がん研究の推進と治療環境の充実に貢献するために使用されます。
5 For The Fight の理念
「悪の葉っぱに斧を向ける者は100人いても、 悪の根っこに斧を向ける者は1人しかいない」(ソロー)。5 For The Fight は、がんを根本から攻撃することを約束します。集められた寄付金は、画期的ながん研究を支援するために直接利用されます。
「掌に文字を書く」理由とは
5 For The Fight では、がんと果敢に闘った、あるいは今も闘っている大切な人に敬意を込め、寄付をするというアクションを奨励しています。この想いを表現するため、5 For The Fight では、手のひらにその人の名前を書いて写真を撮り、その写真にハッシュタグ 「#5ForTheFight」 をつけてオンラインで共有することを呼びかけます。
5 For The Fight が誕生するまで
がんは、すべての人に影響する可能性がある病気です。にもかかわらず、がん研究への寄付は、高額納税者など一部の特別な人のみが行うもの、という印象を持たれがちでした。
5 For The Fightでは、誰もが寄付できる方法を作りたいと考え、誰でも簡単に 5 ドルを寄付する仕組みを作りました。この団体は 2016 年 2 月に「X4 Experience Management Summit」で発足しました。その 1 年後には米国 NBA のプロバスケットボール・チームであるユタ・ジャズとのパートナーシップが発表され、選手が着用するジャージに「5 For The Fight」のロゴが付くようになりました。
ユタ・ジャズとのパートナーシップ
2017年、米国の IT 企業である Qualtrics (クアルトリクス) は、NBA のユタ・ジャズと提携し、ジャズのユニフォームに貼るパッチのスポンサーになりました。しかし、Qualtricsはパッチに自社のロゴを入れる代わりに、寄付という形で「5 For The Fight」のパッチをジャズのユニフォームに貼ることを選択しました。
これは北米のプロスポーツチームの中でも初の試みであり、数多くの試合観戦者に対し、重要な活動への寄付を促すきっかけとなりました。
日本における 5 For The Fight の取り組み
がんは、自分自身が患者になるという形で、また家族や友人が患者になるという形で、すべての人に何らかの形で影響を及ぼします。5 For The Fight は、単なる啓発活動にとどまらず、問題の根元に迫ることを目指します。5 For The Fight は、がんを治療することではなく、根絶することを目的としています。このミッションは、クアルトリクスの本拠地である米国・ユタ州から、各地オフィスにも広がりました。
そして 2021 年、東京に拠点を置くクアルトリクス合同会社の従業員有志が集まり、日本でのも 5 For The Fight を開始しました。日本では公益財団法人がん研究会とパートナーシップを組み、寄付金は同研究会を通してがん治療の研究に使われます。
5 For The Fight に参加するには
がんと闘い、この世を去った方、もしくは今まさに闘病中の方のお名前を手のひらに書き、ハッシュタグ #5ForTheFight をつけて SNS でシェアしてください。寄付された金額の100%が、画期的ながん研究の支援に直接利用されます。
クアルトリクスと 5 For The Fight
クアルトリクスの歴史に、がんは大きな影響を与えています。
2002 年、がんの診断を受けたスコット・スミスは、療養期間中に息子のライアンと小規模なプロジェクトを開始しました。その小規模なプロジェクトは、やがてクアルトリクスの製品へと発展し、現在では日本を含む世界各国に顧客企業・組織を持つナスダック上場企業へと成長しました。スコットはがんからの生還を果たし、ライアンは長期にわたって CEO を務め、現在も創業者としてクアルトリクスを見守っています。
しかし、クアルトリクスとがんの歴史は、残念ながら明るいものばかりとはいえません。欧州・中東・アフリカ地域でクアルトリクスの事業立ち上げに貢献したダーモット・コステロは、がんの診断を受けてからも治療と業務を両立させ、同地域を 250 名の従業員を擁する重要拠点へと成長させましたが、2018 年 1 月に惜しまれつつこの世を去りました。がんとの闘いは、クアルトリクスのミッション・そして物語の一部であり続けています。
5 For The Fight に参加するには
5 For The Fight は、チャリティ イベントなどを通じて、ミッションに賛同してくださる方からのご参加をお待ちしています。詳細については、までご連絡ください。